2009-01-01から1年間の記事一覧

reperesentations

高山宏の訳者あとがきにしばしば登場する”representations”を図書館で借りてみた。 天啓のように現れる云々、と表現されたコロンビアア大学出版のこの季刊ジャーナルは、 吾人の語学力では読めない。 合掌・・ 四週間ほど前から吾人の英語力、もとい言語能力…

最近、茶を習い始めた。 きっとこんなことは一生に一度もやらないと決め付けていた茶事に、 ひょんなことをきっかけとして出会い、数週間前からはじめた。 出会いは留学生の引率でいやいや通訳係として帯同し、 京都北部にある大徳寺の山門をくぐり、できの…

なんとなく書いてみる

プロコフィエフのソナタを聞くと、天蓋のない原色の世界で、 彷徨するような奇妙な感覚をおぼえる。 何ら形而上学を旅する感性をもたない卑小な身にありながら、遠い世界のどこかに、 これに類似する地平があることをおぼろげに信じている。 ただひらすら想…

夏の日

前学期が終わり、目の前に糞のように山積していた課題が片付いた。 いきなり汚い言葉をつかってもうしわけないが、吾人に糞尿趣味はない。 ただ、自分が興味関心を持たないことばかりを延々と繰り返すのが、苦痛であっただけだ。 それで学生のmindが鍛えられ…

日々是勉強

蟻のように日々勉強す。 勉強は個人の集積ではあり、 蟻塚の総体を成すものではあれど、 手のひらの上にゆうゆうと舞うものであったはずだ。 目の前に広がる課題の山、 自らの関心の領野はこんなに狭かったのだろうか。 そして知的好奇心はこうやって殺され…

多忙につき

京大の一週間は課題攻めで終始する。 それでいて文化的生活をしている気がまったくしないのが不思議である。 日々のアサイメントの中で忙殺されるなか、小説や詩などに触れられないのが原因とおもわれる。 ポーよ、耿之介よ、久しく君たちに会っていない。 …

多忙につき

京大の一週間は課題攻めで終始する。 それでいて文化的生活をしている気がまったくしないのが不思議である。 日々のアサイメントの中で忙殺されるなか、小説や詩などに触れられないのが原因とおもわれる。 ポーよ、耿之介よ、久しく君たちに会っていない。 …

あくび

京都にいると心が落ち着く。 というのは誤りである。 古色蒼然とした寺社を巡ろうにも、人の足の絶えるところはあらず。 ここは常にしていそがしい場である。 そして我輩は忙しくて借金をしてでも猫の手を借りたい気分である。 京都には心なしか東京よりも野…

科学

タバコを吸えば三秒寿命が縮まる、 という話をかつてほんとうのことのように思っていた。 もしも三秒という精密極まりない寿命計算をすることができるなら、 それは人間の一生涯の生存期間は秒単位で把握できるというのと同義である。 しかしながら、例えば…

東雲の空の白妙の輝き 肌をうつ風の温かさにいつの間にか春を感じる 昨月まで、あれほど肩を強ばらせていたというのに 大海から内陸に沿い、海と陸の境を一瞥に訪れた欄干のかもめ その眼に映るは、 黄昏の遠望にしずむ、黄身がかった白色の空の名残 再び旅…

駄本

現在蔵書整理中につき、身辺多忙なり。 京に越すはどれほどのことか、と侮るも、その実は易きことにはあらず。 押入れの中からは蟲のように本がつぎつぎとわいて出る。 大抵は目を通すにも値しない駄本にて候。 そのくだらなきものの際限なく湧出するが如き…

小生の京都に於住まいは四帖半の小部屋になりおり候。 家主によれば京間の四帖半は江戸間の五帖に相当する由。 大量の書籍を置けば床が抜けてしまうとも釘を刺されてしまふ。 しかしいまは身一つで学問の道を究めることあたわず。 書を重ね、ひねもす景色よ…

古本とその魅力

もしも古本屋がほんとうにもうかるなら、 神保町界隈の黴臭い店はおしなべて鉄筋コンクリート※1の複数階建ての建築物で埋め尽くされているだろ。 古本屋はよく行けど、斯様な古本屋で生計をたてようとは一寸も思わない。 たしかに、小生の本棚のことごとく…