2009-03-16 春 外国人の話 #詩 東雲の空の白妙の輝き 肌をうつ風の温かさにいつの間にか春を感じる 昨月まで、あれほど肩を強ばらせていたというのに 大海から内陸に沿い、海と陸の境を一瞥に訪れた欄干のかもめ その眼に映るは、 黄昏の遠望にしずむ、黄身がかった白色の空の名残 再び旅に出るまで静かに水際に佇む 空を仰ぎ見た時、陽の光に思わずくしゃみをし、 そうしてむず痒い鼻をすする春のしぐさ