くぁんとく

強化練習の日々

くぁんとくにこってり絞られる

脂汗ってそういうときに流れるものなのですね




「ゆるんでも、会なくてもいいからあてなあかん、あんた選手やで」

こてこての関西弁で叱咤される

さいきん弓手がつっこみすぎてるせいで会がもてない

左手が水平より1センチ強下がっているのだと思ふ

それでも矢が超速の飛びを見せるのでやめられないぜ、

と心の何処で思ってるから修正できないのだらう

試合16本のうち、特に的中のノルマはないけれど、普通に考えたら全中か15中であらう。

現在の調子だと10中。

「あんた話にならん」

と、くぁんとくに言われるのも無理ない

きみの課題は安定感だね、弓手は決まってるのに馬手が遊んどる

と他の先生に言われるのもやむなし。

あいつみたいに軽い矢使うて弓強かったら、そらあんた、矢は真っ直ぐ飛んでくやん

と、またしてもくぁんとくが離れたところから俺の実況しちょる。

監督、これでも2015のシャフト使うとるんです

弓も蘇山の19キロなんですよ、ほらね?、そこもっと褒めて。

と、陰ながら思う日々。




そういえばうちの道場で肥後蘇山を使ってる人がすくない。

ほそっこい弓で、10キロの入門用の弓の方が太い位シュッとした姿をしている。

強い入木なのだが、いちおう初めからそういうかたち。

グバァン、という弦音と強い反動、鋭い矢飛びが持ち味。

グラス弓の反動は、入門用の弓の場合、びりびりとする余韻が発射後に残る。

蘇山は一瞬で、ガン!っとくるので、さらっとした日本酒の感じ。

そろそろ梅雨のこと考えないといけないから、グラス弓も楽しんで引かなきゃね。