カーライル

トマス・カーライルの"The French Revolution"を読んでいる。

原文極めて難解。

一ページ中に知らない単語が複数存在し、私の知的能力ではよく理解できない。

しかも単語を調べてもなお分からないという八方塞なので、訳書を当たってみることにした。

だが、『フランス革命史』という題名で確かに翻訳本は出版されているのだが、

これが中野区の図書館でないと置いていない。

1948年出版なのでおそらく翻訳も難解な漢文調のような気がする。

しかも未だかつて足を踏み入れたことがない中野区まで赴くのはとても億劫である。

なので、もう一度机に向かって真摯に読んでみることにした。




文章中には頻繁に疑問符と感嘆符が登場する。

日本語の文法にはそもそもハテナマークもビックリマークも存在しないので、これが意外と新鮮である。

というよりは、むしろそれらの符号が読者に喚起するものが良く分からない。

翻訳が出版されたのはもう60年余り昔なのであるから、改訂版の一つでも発行されるべきだとは思うが、

難しすぎてそれに誰も着手できないのではないか、という疑念すら生まれてくる文章である。

このような本を60年あまりも前の時代によく翻訳したものである。

訳者に脱帽。