目撃!ストックホルムの詐欺師たち

それは私がストックホルム中心に位置し、活気溢れるドロットニング通りのベンチで、

ぼんやりとひなたぼっこをしていたとき。

ふと隣を見ると、おっさんたちが道端で金を出し合っている

よく見ると賭けをしているようなのだ。

おじさんが二つの箱を持ち、周りの人はどちらに石ころが入っているか当てるという単純なものだ。

おそらく観光客であろう人達が、傍らで立ち止まっては興味深げに見つめている。




しかしこれは詐欺である。

最初は相手に勝たせておいて、後から騙すという来年から禁止される二段モーション

これを何処かの観光地で目撃したら、よく観察してみるといい。

最初からおじさんの周りで輪になっていたオッサンたちもグルなのだ。

彼らは慣れた手つきでお札を素早く、おじさんと渡し合うものだから、

よく見るとすぐに分かる。

私も少し離れたベンチから見ていたのだが、

誰も彼らの手には引っかからず、オッサン以外の人だかりはすぐに分散していった。




よく考えれば数日前にもガムラスタン(旧市街地)で、同じおじさんがいたのを思い出す。

さらによく考えると、あのおじさんが日大の商法の教授にそっくりなのも思い出す。

私:ふっ、日本が懐かしいぜ( ´ー`)y―┛~~

私のひなたぼっこは、いささか故郷を想起させるものとなった。

-完-