遂に遭遇、瑞典臭魚

シュールストレミング」という魚をご存知だろうか

世界一臭い、と言われている魚だ

実際の商品は発酵し、缶詰に入れられ販売されている

私はスウェーデンに半年いるのに、今だ見たことがなかった

しかし、それはつい昨日のこと

ストックホルム中心にあるNKデパートに行ったときのことだ…




日本から来る知り合いのため、私は「何かプレゼントを用意しようと」考え付く

そしてブラっと地下食品コーナーを見ていたのだ(スウェーデンでもデパ地下は食品売り場)

そして魚のコーナーを見ていたとき、店員に「何か探してるの?」といわれる

「貴殿の商品を拝見させて頂きたいだけだが( ´ー`)y-~~」

と言うと冷やかしだと思われるので、

シュールストレミングってある(゚Д゚ )?」と何気なしに聞いて見る

「ああ、それならこっちだぜ」と、店員はなぜか魚コーナーとは別の場所へと歩き出す

そして徒歩30秒後、フロアーの端にそれはあった

職場で阻害されたサラリーマンのように、肩身が狭そうな缶詰たちがおるではないか

「これがそうだよ」と言った後、足早に店員は去っていく

おそらくその場に長時間滞在したくないのだろう

















というのも、

クサ━━━━━(;´Д`)━━━━━ッ!!!

なのだ。

缶詰という密閉された金属製の容器から、

シュールストレミングは激しい自己主張を続けている

それは缶詰のふたが発酵したガスで膨れているほどなのだ

あの頑丈な缶詰をもってしても抑えきれない、自我の強さ

それは食品売り場の端でも、それは大きな存在感を示していた

同時に私は大きな畏怖を覚えた。







私:どうしようかな。買おうかな( ;´・ω・`)

少しの間そこに立っているだけで、私はだんだん具合が悪くなってきた

しかも、何種類かある缶詰を手に取っているうちに、私にもその匂いがついているのに気が付く

私:やべ、俺の手クサー(;´Д`)


それは、私を何事もなかったかのように家路に着かせるには、十分であった

-完-