雑記

1.いい男にはいい影がつく。

先日オペラ歌手と話していた時、全盛期は40代を越えてからという話を聞いた。

まあ、スポーツ選手のように体をバリバリ使うわけではないからそういうものかもしれない。

いわく、人生の経験が声に出るから深みが出るという話であった。

照明に照らされた彼の顔はなるほど一段と男前であった。



2.ユウジロウこの野郎

私が嫌いな新聞記者は「ユウジロウ」という。

ところが私は石原裕次郎の『嵐を呼ぶ男』が大好きなのだ。

あのドラムを叩きキャバレーで見得を切る大時代の風景がとてつもなくかっこいい。

あいつは世代的にどうみても裕次郎世代で名付けられたユウジロウなのである。

やっかいだ。



3.弓の余韻について

最近弓をちょこちょこ引いている。

かけを変えてからすこぶる自由が効かなくなったのだが。

ともあれ自分のことは置いておいて気づいたことが一つ。

いい弓引きは弦音に余韻がある。

純粋に音の長さが長い。

これはおそらく間違えがないと思う。

今度集音マイクを買って調査してみようとすら思う。



4.仕掛け人

さいきん色々やっていることに、仕事がある。

こう見えて色々やっているうちにリーマン層からはじかれて自分ができることしか出来なくなってしまったようだ。

どうも世界の中心に自分が立って、これを見よ!という刮目せよ系の仕事をする人が少ない。

だからといって仕掛け人に祀り上げられるのは少し違う気もする。

有名人じゃあるまいし。



5.追伸:我が恋愛

だいぶ前のことであるが、好きになった人と久しぶりに再開したら結構おデブちゃんになっていたという話があった。

ところがその後また再会することがあって、これがまた悪くないという感じもした。

おデブちゃんだからではない、その子が働く場末の居酒屋で看板帰りをするとき、

「また来てね」

と言われたから、ズキューンとなって…という話である。

相変わらず笑い話だ。



6.回転

頭の回転が早すぎて机に就くことができずに人生を棒に振った人は少なからずいると思う。

それは才能があるのに適切な場所で教育を受けることができなかった人も同じである。

いまは活躍する場所が沢山ある、テレビであれ、youtubeであれ。

でも吠えたいという心を拾う場はまだまだ少ない。

当座はそういう奴らを拾う仕事をしようと思う。



7.小説:愛人と

「さいきん弓結構練習してるでしょ?」

「どうして?」

「胸、真っ赤だもん」

相変わらず、手の内が悪いようである。




我々はなんど同じ監督の胴上げを見たらいいのか。

最高二回が、三回にも四回にもなった。

これはありがたさが溢れていることの弊害である。



9.図

こどもがとてもデタラメな絵を書いて大人に怒られていた。

大人は気づかなかったかもしれないが、どうして子どもが宇宙の構造の描いていると思わなかったのだろう。