ダブルシャフト

ご無沙汰してます。

相変わらず週三、四の弓の練習は欠かしません。

一年くらいまえにイーストンの2117シャフトに1913シャフトをつっこんだ

「ダブルシャフト」なる矢を購入して、以来ずっと使わないままだった(笑)

一度引いたときに、的に届かなかったため挫折したというのが正確なところだが、

それ以来本棚の上に置かれてホコリをかぶったままだった。

先日、何かの拍子に使って、やっぱり飛ばないままだった。

今回は悔しいのでもう少し使い込んでみようと思う。




普段使いの矢は2117のシングル?シャフトだが、

これでだいたい八割以上、調子が悪くて機嫌が悪くなるときでも七割あたって

それがちょうどよかったのだが、

ダブルシャフトなるものは約45グラムの重さで、

普通に考えれば二本分の矢を一度に飛ばすことと同じである。

弓力が27キロでも13、4キロくらいスピードしかでないという恐ろしいシロモノなのだ。

某県の国体選手が使用しているということでわれも倣ってみようという浅はかな見地から購入した。

たしかに矢のまとまり方は尋常ではない。

弓聖阿波研造の使用した竹矢は篦が異様に太いということだが、

ダブルシャフトもまた七分や七分五厘、

つまり30キロオーバーの弓力でないとまともに飛ばないだろう。

おりからの練習で肉体的には出来上がってきたものがあるし、

しかも年齢・身体的なことを考えれば何か突拍子もないことに挑戦する最後のチャンスだろう。

ということでそろそろ永年の夢であった七分を超える弓に挑戦してみようと思う。

矢を軽くするよりも、弓を強くする。

逆転の発想に挑戦するという気概がある自分にとりあえず安心した。

先日、「二張の弓を肩入れして、その半分の弓力の弓を引きなさい」というアドバイスを頂いた。

「25キロの弓を引くなら50キロを肩入れできないといけない、そうでなければ身体を壊す」と言われ、

「50キロの弓でも肩入れできますよ」とおもわずやってしまった。

しかしそれは心もとない夢想ではなく心の底からの自信だった。

そのくらいの訓練はしているから、やっぱり挑戦したいしできると思う。

あとは、人の目を気にするかどうかという問題だろう。

弓に関係なく何ごとも、突き抜けた存在であればそもそもそんな心配はされないだろう。

ありきたりな心配をされるうちは凡百と同じ水平にいるということである。

くわえて、明日ボキボキに骨が折れて再起不能になってしまっても別に構わないと思っている。

緩んだ稽古を永年続けるだけの退屈さに甘んじても面白くない。

骨が折れ「あ、自分はだめだった」と、それがわかれば違う娯楽を見つけよう。




しかしながら、とかく分の厚い弓を買うのには兎角先立つモノが必要である。

射手のみならず弓の作り手の負担も相当になるそうで、その分値段が吊り上がるそうだ。

とりあえずお金を貯めよう。