紅葉

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iPhoneに乗り換えた。なかなかきれいな写真が撮れる。

しかし写真がぱちぱち取れてしまうデジタル世代と、

乾坤一擲のワンショットにかけるフィルム世代とは一線を画すだろう。

よくよく考えれば鎌倉などに出かけて古跡や武将の墓所をIXYのフィルムカメラにおさめていたときの方が、

写真を撮るのが上手だった気がする。

っというのは、

文字を覚えてからセックスが気持ちよくなくなったというボルヘスの文字渦の話と同じような気がする。

文字というインターフェースの出現がそれまで未変換だった何かを再編成してしまうのである。

まるで自分の影を抱くように、対象物のデジタル化が人間の眼に見えるリアルな世界を再編成し、

景色を眼で見るという現象が、

カメラの中のデジタル画像と自分の認識が混ざり合う世界へと移行していく。




閑話休題

写真は紅葉の盛りにある近所の神社である。

山紫水明の都で山側の遠望ばかりながめているせいで、

紅葉はまだ早いまだ早いと思っていたら、目先の境内では落葉すでに始まりぬ。

まっこと目先が効かないとはこのことなり。