時間・自信

俺が三人くらいたらなあ

一人が研究、一人が稼ぎ、一人が弓引き

最高じゃん、テンション上げ上げ

うっはー

っていうくらい忙しい

現実には一人しかいない俺を切り身にして各領域に分割配分している。

なんてこった。

こういうとき常に脳裏にはパーマン人形がうかぶ

木造?の三〇センチくらいの人形の鼻を押すとその人と同じ人間になる

ええなあ、あれ




さいきんある男友達に想い人がいることを知った。

ところがそいつが右に並ぶ者のいないチキンだもんだから、いまだにメアドすら知らないらしい。

かれこれ二年ほどその状態がつづいている。

もったいな、時間の無駄や。その時間を売ってくれ。

自分の容姿が悪いのはしゃーない、だがそこで卑屈になるのはしょーもない

城落としの手詰まり感はわかる、きっかけがなかなか作れないもどかしさも分かるけど、

さすがに片恋慕二年分はもったいないぜ。

っというわけで周囲では密かに彼のイケメソ(イケメンにあらず)化計画が進行している。

とりあえず異臭のする靴を捨ててキャサリンハムネットに差し替え。

スニーカーもどきに二マソしたらしい

ところがオシャレは足下からというものの、

ぶかぶかのカーゴパンツになかば隠れてABCマートの靴と大差なく見える。

はぁ、来週はパンツ差し替えやねえ。

そして再来週は上着、その次は…、という風にだんだんトップへとあがっていく。

最後に直すところとなるのはやはり顔、か?

いや、首下でドレスアップは止めておこう、ファッションというツールで自信を構築し、

そのあとに必要な自信と笑顔をぶち込むだけだ。

友よ、くじけるな。

とりあえず時間無駄にすんなよ。