弓雑感

周りの弓引きには、

一萃の弓を所有している人が多いなあ

ふだん道場で見る竹弓のうち半分近い

今一番の売れっ子?

土地柄もあってか大倉重十郎を引いているヒトも。

(勘十郎のお弟子さんなんだって?)

その勘十郎19代作の弓を持っている方もちらほら

(なかなか当代の弓にはめぐりあわないんだよね)

あとは小倉紫峰の弓もちらほら

清芳や一燈斎や楠見蔵吉もしばしば




が、俺が引いてる森茂夫知ってる人ひとりもいない

ちーん

道場の人に森の成りをみせて、「いちおう都城の弓師なんですけど」

っていっても

「うーん、そうなん?」

舟底型だし、

都城系、というより、都城の弓師なのかな。

まあしゃーない。




俺の弓遍歴は一燈斎、羽津半兵衛、勘十郎、そして森茂夫

(一燈斎は堅帽子をつかいはじめのころに暴発して握り下が粉々にはじけてしまった

まさに「爆ぜる」。どうみても修理不可。頑丈な弓だったのに…)

もっといろんな弓引いてみたいとおもうけど

先立つものが。。。

たくさんお金あっても時間なかったら弓引けないしな

微妙なところです




そうそう、いつもはきびしいY先生に、

「よーあんた28キロなんて引くわ。会もちゃんとあるしな。」

と初めてほめられる(?)

といっても多分三秒くらいだけど

射手の時間と見る人の時間の感覚はちがうし

それに、あんまり保つと的よりも外竹が心配。

って先生も七分五厘ひいてたじゃないっすかー

およそ35キロですがな




高校のとき18キロから23キロに弓力をあげて、とんでもない早気になったことを思い出す。

弓にあそばれ、女にふられ、散々だった思い出なぁ

結局まとも引けるようにならず高校を卒業す。

和帽子はべろべろに剥け、頬摺羽はぼろぼろになり、矢摺籐はむざんに削れ

まー目も当てられない引き方をしていたとおもう

あの頃の経験が残したものは、

うーん

それでもあきらめないこと?




矢が口割りにたどり着いてから何秒あるとよい

というのは見る人の時間の問題だと思う。

肝心なのは真っすぐに矢が飛んでいくことで

どのくらいの時間が100%のチャージに必要かは個人差があるだろう

ただ、今の自分の引き方ではまだ100%の矢が飛ばせていない、

なんとなく分かる

そのためなら何秒でも何年でも弓と格闘すべきだと思う




さいきん弓引くのが楽しくてしょうがない

今はこの先に新境地を開拓できる気がするのさ

むふ