生もの

自分がしたためた文章を一晩経ってから読み返すと、

なんとつまらないものをお前は書いているのだ、としばしば思う。

昨日の魔法が朝日にかかり解けたように、

翌日の文書は一瞥にして単語の集塊に還元される。




では昨夜おぼえた魅力はなんだったのか。

あの手ごたえは、

あるいはゆめまぼろしだったのだろうか。




できることなら、あすの朝にも輝くものを。