新居

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色々とごたごたがありつつも団地に引っ越した。

ここから見る光景はなんとも無味乾燥である。

品川の住宅地区の最西端からみる景色の先にはコンビナート地帯が無限に広がっている。

手前に見えるのはJRの車両基地で昼夜を問わず汽笛の音色が聞こえてくる。

その上空をたまに横切るのは羽田に着陸する飛行機だ。

夜空が曇っているときにはコンビナートのオレンジ色のライトが夜空を赤に近い色に照らす。

それに海が近いからだろうか、

天気は不安定でときどきスコールのような雨が突発的に降る。

しかしその空気は海風を含んでどこか涼しげで、

それが味気ない新居をどことなく風流にする。

ここは、そんな場所である。