もう…

最近携帯電話を変えた。

J-PHONE時代の携帯の充電器が壊れてしまったので、仕方なく機種変。

しかし、これが「まったくもう」という感じで。。。






話はちょっと長くなる。

新しい携帯電話を入手したはいいが、インカメラの調子が悪い。

私の顔が緑色に写るのだ。

「これはもしかすると私の真の姿を写し出しているのか?」と一瞬狼狽したが、

実はそうでもなく、他の人も同じように緑色に写った。

ほっとしたのもつかの間、すぐに修理に出す。

まあ、携帯電話は精密機器さ。

すこしくらいの故障はつきものである。

そうやって自分の心の広さに陶酔しながら、私は修理に出した携帯を心待ちにしていた。

そして手元に携帯が帰ってきたのがおとといのこと。




話はまだ続く。

「やっと帰ってきたね」と携帯にささやく。

っというのは倒錯的なので、実際はそんなことは言わない。

そして早速インカメラの調子を見る。

起動ボタンを押す。

ポチッ(ボタン音)

ウィーン(起動音)
















あれれれれ、


またしても緑色に写る…

やはりこの携帯は人の真の心を映し出す鏡なのか。。。



いや緑は、大自然の緑、みどりの日の緑、緑の窓口の緑でもある。

いいこと尽くしではないか。

私の心は今まさに緑化(りょくか)しているのだ。



そして、はっと我に返る。

「修理を頼んだ箇所が直っていないのだ。」






緑化された心のすがすがしさも、さすがにこれにはかなわない。

大森林をも焼失させる烈火のごとく怒る。

さっそく苦情申し立てである。

携帯を買った店を再訪する。








私:ちょっとふざけんじゃないわよ、携帯を預かるだけ預かって一体あんたら何をやってたわけ!?

ヒステリックになり、おばちゃん口調になる私。

店員:大変申し訳ありません。もうしわけありません。。。

ひたすら謝る店員。

店員:もう一度お預かりいたしまして、またメーカーのほうに修理に出させていただきます。。。

私:なに!?私はてっきり交換していただけるものと思っておりましたが?

店員:ええ…、二回の修理をしてまだ不具合があるようなら、交換の交渉をさせていただいております。





なーにが、交換の交渉か。

そもそも、不具合ばっかり起きる携帯を売りつけられて大迷惑である。

しかも、修理に出しても直っていないし。

「日本の技術力」とか国内受けする文句ばかり考えて、

けっきょく仕事するのがそんないい加減なのではどうしようもない。

それで、「目のつけどころがシャープでしょ」、だってさ。

今は私の心のほうがとげとげしてるよ。





結局ぶぜんとした態度でまた再修理に出す。

月曜になったら苦情の電話の一本くらいださないと気が済まない。

ソフトバンクなんて携帯会社を選んだのはミスチョイスだ。







私の心の中の緑はいまや失われつつある。