2008-06-06 赤 外国人の話 #その他社会学 人と知り合いになるとき、その人と二度目に会ったときの態度や対応、 あいだで交わされる会話の中に、 これからの付き合いがどのように発展していくのか、そのヒントが隠されているのである。 というのは嘘で、きっとそのような薄弱な意見は、生涯に一度の邂逅を逸した人間の、 自らを慰める精神活動のせいなのかもしれない。 肝心なのは一度目か、それとも二度目か。 薄まった血の色も、氷が溶けこんだトマトジュースの色も、 稀釈された赤。 問題はどちらがより赤に近い色か。