日本外史

頼山陽の『日本外史』を読む。

大正年間出版の和装本に於いて。

版元は、水野書店、というが、耳目に親しみならぬ処にて候。

訓点附きの漢文であるが非常に読み辛い、

かと思いきや、案外理解には難くないことが明らかになる。

この現象の源流を遡れば、間違いなく読書の成果に帰することがわかり、

そのことに少しばかりの幸せを感じて居る。

アランの幸福論よろしく、そんなところにも幸せはころがっていたのである。