朝の恩恵

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早起きは三文の何とやら。

しかし今朝の早起きは、今日の価値にして九〇円ほどの額とは比すことのできぬ価値アリ。

早朝から催されるは古書のりさいくるである。

これだけの書物を一冊一〇円という寄付で放出するのだ。

知識の暗がりに照らされる啓蒙の光が、これにより如何に増すかは量り知れず。

写真にうつるは、中江藤樹、ギャスケル、フーコー、

加えて、加上の法則の富永仲基の書物群である。

日本史上いまだつまびらかでない夭折の人、富永仲基。

彼らを知己に迎えた今朝は、すばらしい朝でアル。