同じ本を二冊買ってしまう

散歩がてら、よく近隣のブックオフに行く。

自宅から約1.5キロほど離れたところにある店舗だ。

夜中の12時になっても開いているので何かと便利。






しかし昨晩のこと、そんなブックオフでわたしは同じ本を2冊買ってしまう失態をおかす。

家に帰ってからあの黄色いビニール袋を開けてみると、

なんと武者小路公秀の『転換期の国際政治』がふたつある。

思わずビックリ。

岩波新書







なぜだ。

なぜ同じ本が2冊もあるのだ。

たしか、他の社会科学の本を買い物かごに入れたはずなのに。

こんな暑苦しい本は、ふたつもいらない。

政治学の本は、ただでさえ、読むとぐったりするのに。

いや、もし仮にこれが官能小説でも、同じものは2冊も必要ない。

いや、むしろ官能小説なら一冊の半分でも十分だ。

いや、そもそも私は官能小説など買ったこともない。

































私はうそはつかない主義だ。
































































それはともかく、

店員よ、会計をするときになぜつっこまないのだ。

「お客様、この本を2冊購入なさるのですか」となぜ言ってくれないのだ。

深夜の接客に疲れていたのか(時間は夜の11時半)?

私の真っ黄色のウインドブレーカーがそんなに目移りしたのか?

私の伸びっぱなしの無精ひげがそんなに威圧的だったのか?

それとも、私が君の彼女を奪った男にそんなにうりふたつだったのか?

いや、もしかして、私が100円の古本ばかり買い漁りにくるケチな客だと知っていて、

「こんな安い本、1冊くらい多く買ってもたいしたことないだろう、ふん」というよこしまな感情が、

君の心をよぎったのか?

なぜだ、なぜなんだー。。。








時給2500円の家庭教師をしているくせに、そうやって100円の本でケチケチする私。

いや、これは倹約だからこそのリアクションなのだ。

とにかく、今はこの2冊の本をどうしようか考え中。