私の脳年齢は…

家庭教師をしている男のところに行ったときのこと。

「先生~これやろうよ。」

彼は目下のところ子供のみならず大人までも魅了して止まないニンテンドウDSを手にしていた。

「これで先生の脳年齢が計れるんだよ」とのこと。

どうやら、どこかの教授が開発したという脳の年齢を計測するゲームを私にやらせたがっているのだ。

山手線の車内の中でもしきりに宣伝されている例のゲーム。

ちなみに彼の脳年齢は35歳。

つまり私と張り合おうという腹である。

とりあえず「ちゃんと教科書の問題やった後でね」と軽くかわす。








しかしこういうときの子供はおそろしいもので、あっという間に問題は片付けられる。

「じゃ、先生どうぞ」

「仕方ないな、どれどれ」

内容は2分間に漢字をいくつ覚えられるか、どのくらい早く足し算を出来るか等々

「なんだ簡単じゃないか」と私。

5分くらいで測定を終え、余裕の表情。

そして肝心の脳年齢は…































53歳






















Σ(゚Д゚;



















「あ~先生、おじさんだー」

私は狼狽を禁じえなかった (゚Д゚;)



























「え、脳年齢55歳なの?ふ~ん」

「ち、違う!!53歳だ」

「あ~そ(・ε・ )」

もはや彼は完璧に私を下に見ていた…

「つ、次こそはリベンジするからな!」

っと捨て台詞を残して背中を小さく丸めた私は家路に着いた…
































目下のところニンテンドウDSを買おうか本気で検討中…