日本はこれからどうなる

中国人曰く日本人は、歴史問題に対する反省が出来ていないそうだ
そうだろうか?

私は中学生の頃、旧日本軍の悪行を知る授業を何度か受けた
一つだけ鮮明に覚えていることがある
その感想文で、「アメリカ軍は原爆を使ったが、日本だって中国で悪いことをしてきた」と書いた
先生から返却された感想文は、
その部分だけ「良く出来ました」という意味の赤線が引いたあった
当時は「日本を批判すること=良い評価がされること」ということに、全く疑問を感じなかった
そしてそれは「君が代を歌わないこと=良いこと」にも繋がっていった

いま思えば私は日本人として、大変恥ずかしいことをしていた
しかしより嘆かわしいことは、それが中学校では「優」の待遇を受けていることだ
なぜ公立の学校教師が、君が代を歌わないか
公務員である彼らの給料は国から支給されている
そしてその「国」の歌は君が代

自分が生活するための資金をお上から貰っているのならば
それは教師は国の下に降(くだ)っている、ということだ
しかし彼らは、歌う代わりに文句を言う

いってみれば、
親から金をもらっている子供が、親の言うことを聞かないのと同じ
それが理解できない教師は中学生以下
国旗を歌わない確固たる信念があるなら、公務員なんかになるな

教師たちは、君が代を歌わなくていい、「南京大虐殺」で日本軍は罪のない中国人をころした
それでいいんだ、と私に説いた
私が中学生のときに習った、南京大虐殺では、
犠牲者は20万人だった
ここ7年間で、60年以上前の犠牲者はなぜか30万人に増えた
この「南京大虐殺」ではいったい何人が死んだ?
被害者国、中国はこれに基づいて、
いったい、いつまでお金をせびるつもりなのか

日本人は私のように十分に中国に対する悪行について学んできた、学ばされてきた
お金も払っている
お金は大切なものだ
日本人ほど金にうるさいものはいない
しかしそれは、お金の大事さを知っているからではないだろうか
貯金のために食べたいものを我慢しても、お金は一向にたまらない、お腹も一向に膨れない
それでも中国人は「日本人は反省が足らない」といって投石をすることを止めない
日本人が君が代を歌わなくなり、靖国参拝を卑しめ、大切なお金を与えても
彼らの怒りは収まらない
これ以上日本人はなにをすればいいのか

私は日本に対する批判もある
日本人は「旧」というコトバを使って
太平洋戦争時の軍隊を、あたかも今の日本と関係ないようにしている
それは日本人の、戦争へのアレルギー、を端的に描写している
しかし日本人が日本人であり、日本人の文化を持ち、日本に住んでいる以上、
それは「旧」の一言で過去として葬り去ることは出来ない
確かに、その一線を画する行為を行っている内は、
「反省が足りない」という批判もあるだろう。

私が考えるのは
むしろ日本人は無批判に忌避するのではなく、
あの戦争がどういう意味を持つのか、
いったい何が真実であったのか、自分自身の目で見極めなければならない、
ということである。

私の記憶の中から、あの「良く出来ました」赤線が消えることはないだろう
それは、私が賎しくも今まで日本を卑下してきた一原因が、
あの赤線にある、ということを忘れないためでもある
僅か一本の赤線が私の間違った価値観を形成していたのだ

そして弱りに弱った日本はこれからどうなるか
時々、途方もなく考えてみる
しかし私が描くその白昼夢にも、登場するのは悪夢だけだ

その悪夢は
中国人が諸手を挙げて悦になる瞬間が、日本が滅びる時である
と語りかけている