はじめてのスパゲッティ

それは昨日のこと
親しいブラジル人の友達がキッチンで料理をしていた

ブ:私今からパスタ作るのよ!
私:ふ~ん。そうなんだ
ブ:これが、私が生まれて始めて作るパスタのなのよ!!
私:えっΣ(・ε・;)

彼女、既に20歳

しかし今までの人生で、パスタをこしらえたことがない

本当に作れるのか




私:作り方知ってるの?
ブ:麺ゆでればいいんでしょ。
私:じゃあソースは?
ブ:これがあるわ

そういって彼女は粉末状のソースの素を見せてきた

よく見ると、私がこの間スーパーで買ったソースと同じではないか

その味が私を後悔・憤激させた一品だ

しかもそれはステーキソース用の粉

言うべきか否か




でもここは、怖いもの見たさが勝った












………しばらくして………





ブ:出来たわ!

彼女は感無量で、生まれて初めての自家製スパゲッティに目を輝かせている

なるほど見かけは、なかなか美味しそうではないか

これはいけるのでは

ブ:味見する?
私:もちろん



彼女が普通に食べいるのを確認して、私もおもむろに試食する


ブ:どう?
























私(の心):(  ̄3);.;.ブッ!!ま、まずいヽ(;´Д`)ノ

当初の想像通り、美味しくはなかった

ブ:どうなの?悪くないでしょ
私:う、うん

おそらく私の顔は引きつっていたはず

元はといえば、彼女の暴挙を静観した私にも責が在る

ここは必死に感情を隠した

そして一言


私:Very good!(最高だよ!)
ブ:Thanks a lot!(ありがとう!)












     ………………



     ………………



     ………………
















また自分に嘘ついちまったぜ…○| ̄|_
-完-