自意識過剰なぼく

銭湯でも、ジョイントでも、カフェでも、

からんでくる彼ら。

柘榴口をくぐらずとも、最近は図書館で目が合う。

意識的に合わせてくるのか、たまたま合うだけか。

人は外見によらず、目もまた時として真実を語らず。

好奇の目にも見えるものがはたして本当に妖艶な色を奥に秘めているとは限らず、

吾人が忌避する色艶を見出したとすれば、

その色を添加しているのはあるいは自分自身の意志なのかもしれない。

ただ、そうであってほしくない、そうであれば困るから目を逸らすようにしたところで、

終着するところは疑心暗鬼。

しまいには自分の目にすら信任がおけなくなるかも知れない。

なぜか、なぜそんなことをするのか。

とにもかくにも、そんな目でぼくを見ないでほしい。